無料で使える日本語明朝体フォントまとめ10選
フォントの種類は無数にありますが、明朝体やゴシック体といった区分には馴染みのある人も多いはず。 明朝体・ゴシック体のフォントには、共通した特徴があります。
▶横線が細く縦線が太い
▶フォーマル・真面目な印象
▶読んでいて疲れにくい
▶小説などの長い文章に使用される
▶線の太さが均一
▶カジュアル・親しみやすい印象
▶視認性が高い
▶ポスターなど離れた場所から見る文字に使用される
それぞれのフォントの特徴を知り、最適なフォント選びをすることが、見やすいデザインを作ることへの一歩になります。
今回は、無料でダウンロードできる明朝体フォントをまとめました。 読ませる文字として意識したフォントから、明朝体の特徴を活かしたデザイン性の高いフォントまで、10種ご紹介します。
スタンダードな明朝体
一見似たように見える明朝体も、使用シーンを考えて作られています。用途によってフォントも使い分けましょう。https://source.typekit.com/source-han-serif/jp/
源ノ明朝は、AdobeがGoogleと共同開発したオープンソースフォント。
日本語・中国語(繁体字と簡体字)・韓国語に統一したフォントが使えるようにと作られ、65,535もの文字が収録されています。ダウンロードのほかに、Adobe fontsでも使用できます。
ライセンスの範囲内であれば、フォントの改変が許可されています。以降に紹介するフォントも、源ノ明朝を元に手を加えたものや、一部の文字を源ノ明朝で補ったものがあります。
https://okoneya.jp/font/genei-koburimin.html
源暎こぶり明朝は、源ノ明朝を元に、縦組みの長文で綺麗に見えるように作られた明朝体。フォント名の通り文字が小さめに変更されています。
源ノ明朝は画面での表示を意識して作られているため、縦書きにするとやや詰まった印象を受けます。対して源暎こぶり明朝は、字間が空くことで、長文でもすっきりと読みやすく見えます。
http://www.akenotsuki.com/eyeben/fonts/kingen.html
錦源明朝は、『五號明朝活字總數見本 全』を参考に作られたひらがな・カタカナに、源ノ明朝の漢字を組み合わせたフォント。
活字を再現した味のあるひらがな・カタカナが、独自の印象を与えます。
https://fontdasu.com/shippori-mincho/
しっぽり明朝は、東京築地活版製造所の名作書体である五号系活字を下敷きに制作されたひらがな・カタカナと、源ノ明朝の漢字を組み合わせたフォント。
小説などの縦書きにも想定されて作成されているため、縦書きも横書きも非常に読みやすいフォントです。 柔らかな曲線の美しさが、上品でレトロな印象を与えます。
https://typingart.net/?p=44″ rel=”noopener noreferrer
はんなり明朝は、やさしくて、ふんわりとした、ひらがなとカタカナのフォント。漢字や記号はIPA明朝体を使用しています。 はんなりは、落ち着いた華やかさがあり、上品に明るく陽気なさまを表す言葉。言葉の意味の通り、品がよく見映えするフォントです。
丸みのあるモダンな明朝体
畏まった場面で使うことの多い明朝体ですが、線の端を丸くした丸明朝体は優しく親しみを感じます。線幅の変化やウロコといった明朝体の特徴は控えめで、代わりに毛筆のような表現を取り入れられています。https://www.flopdesign.com/freefont/utsukushi-mincho-font.html
うつくし明朝体は、オールドスタイルのエッセンスを残しつつ、横書きを意識したモダンなデザインのフォント。
かなの縦線横線に、垂直・水平を取り入れているのが特徴です。丸みのある線や、墨だまりの表現など、柔らかい印象で人気の高いフォントです。
https://fontopo.com/?p=377
はれのそら明朝は、筆の入り部分とつづけ字が毛筆のような特徴を持ったフォント。
丸みのある線や墨だまりなど、うつくし明朝体と似た要素を持っていますが、印象は異なります。
https://typingart.net/?p=46
こころ明朝体は、通常よりも文字の横幅が狭いフォント。
丸みのある線とゆったりとした文字の形で、細長くても優しい印象のフォントです。
個性を持ったデザイン的な明朝体
フリーフォントは、個性の強いデザイン書体の種類が多いです。明朝体の要素を持っていつつ、文章よりも見出しやロゴに適したデザイン的なフォントをご紹介します。http://www.fontna.com/blog/1912/
幻ノにじみ明朝は、源ノ明朝を加工し、にじみのような雰囲気を出したフォント。
大きく使うとガタガタと荒れた印象に、小さい文字に使うと凸版印刷のような風合いがさりげなく出せます。
http://freefonts.jp/font-koku-min.html
刻明朝フォントは、カリグラフィのような印象の装飾的なフォント。
鋭利なエレメントが金属のような硬い印象を持っています。長い文章よりも、デザイン書体としての使用がおすすめです。