ワード(Word)で簡単!人柄が伝わる似顔絵入りの名刺を作ろう!
社会人の必需品・名刺。最近では仕事以外に趣味や副業で使うオリジナルの名刺を作るのがちょっとしたブームになっているようです。お母さんたちの間でも、ママ同士の交流を目的に「ママ名刺」を持つ人が増えているとか。
オリジナルの名刺はWord(※)と市販の用紙を使って簡単に作れますが、名刺に必要な情報をきちんと整理しデザインを工夫することで、もっとすてきな名刺になります。
今回は趣味用のオリジナルの名刺の作り方を紹介します。まずは、デザインを施していないものとデザイン後のものを見比べてみましょう。
記事を読み終わる頃には、このように大変身します! 好みの用紙を選んだらお手製名刺を作って、みんなに配ってみてくださいね!
※記事内使用ソフト:Microsoft® Word for Mac 2013
趣味の名刺を作る!グルメマスター・彩取響子さんの場合
今回作るのは、広告代理店に勤めるOL・彩取響子さんの名刺。響子さんの趣味は、週末の食べ歩きです。訪れたレストランや食べた料理を毎回インスタグラムやツイッターなどで紹介するなど、グルメ情報を定期的に発信しています。友人に趣味の名刺をもらったことをきっかけに、自分もかわいい名刺を作ってみようと普段使うWordソフトでチャレンジ。
さて、出来上がりは……
う〜ん、かわいいとは程遠い渋めの名刺。
こちらを、4ステップ+αのデザインで変身させていきましょう!
▼ もくじ
STEP0~情報整理~
デザインの前に、まずは名刺に入れる情報を整理しましょう。今、肩書きと名前のほかには、電話番号・メールアドレス・インスタグラムのURLといった情報が載っていますね。インスタやツイッターのリンクからは響子さんの投稿した写真などが見られるので、ぜひ載せたいところ。でも、これだけでは、響子さんの人となりがわかりません。
名刺の大きな目的は、「自分がどういう人物かを相手に示す」こと。それを伝えられるような情報を追加していきましょう。
今回はせっかく趣味の名刺を作成するので、肩書き・名前・電話番号などに加えて好きな食べ物やお気に入りの店など自分だけのオリジナリティも載せることにします。
<今回の名刺に入れる項目>
名前グループ
- ・肩書き
- ・名前
- ・名前(ローマ字)
- ・電話番号
- ・メールアドレス
- ・インスタグタムのURL
- ・ツイッターのURL
- ・好きな食べ物
- ・お気に入りのお店
後々の工程で使うため、2グループにわけ、それぞれをテキストボックスに入れて用意しておきます。テキストボックスはメニューバーの[挿入]の中にあります。
項目をさしかえ、全体をいったんニュートラルな位置に置きました。
さあ、準備が整いました。ここから、いよいよデザインを施していきます。
STEP1~背景色を変える~
背景の色を変更していきます。白い名刺もシンプルでいいですが、せっかくなので自分のイメージに合った色に変更しましょう。メニューバーの[デザイン]を選択し、[ページの色]からお好きな色を設定してください。今回は女性的な印象を与える薄ピンクを選びました。
※補足
[ページの色]をつけても使用する設定やバージョンによっては、印刷に反映されないことがあります。
Macの場合は、ファイルメニューで[プリント]を選択し[Microsoft Word]から[詳細オプション]の設定画面へ。[背景の色とイメージをプリントする]の項目にチェックを入れてください。
Windowsの場合は、[ファイル]タブから[オプション]を選択。[Wordのオプション]にある[表示]をクリックして、[印刷オプション]の[背景の色とイメージを印刷する]にチェックを入れてください。
STEP2~フォント~
Boforeではすべての文字に明朝体を使っていましたが、趣味の名刺なのでもう少し遊んでみたいと思います。– フォントの種類
どんな制作物もフォントが変わるだけで見た人に与える印象も変わってきます。
今回のフォントはHG教科書体。洗練された印象になりましたね。
— フォントサイズ
次にフォントサイズを変更します。一番大切な名前を一番大きくし、肩書きや[詳細グループ]は小さい文字でまとめます。ここで注意すべきは、名刺で使える最小のフォントサイズ。文字が小さ過ぎると印刷したときに見えづらいため、サイズは7px以上に設定してください。
今回は、以下のサイズにしました。
- 名前(漢字):22px
- 肩書き、名前(ローマ字):9px
- 詳細グループ:8px
全体にメリハリがでますね。これはデザインの知識として頭の隅に入れておいてください。
STEP3~配置~
グループごとに配置を決めます。[名前グループ]は中心に寄せ、[詳細グループ]は下に横長に配置します。最初にテキストボックス内に項目を記入した理由は、まとめて好きな位置に移動させられるためでした。
このとき、両者の差を際立たせるため、あいだに一本、ラインを引いてみました。これで見ため的にもわかりやすいですね。人間の視線は上から下、左から右に移っていくため、名刺デザインもそれに倣うと見やすくなります。
このときの注意点ですが、文字を端に寄せすぎると印刷した際に見づらいのでギリギリに書かないように。また、情報ごとの文字の書き出しがずれているとデザイン的に美しくなくないので、バランスをみながらきれいに揃えるようにしましょう。
[名前グループ]は、最初に目に留まりますがちょっと窮屈な感じがしたので、苗字と名前の間にスペースを入れることで読みやすくしました。
いかがですか? 最初の段階に比べると、情報が整理されて響子さんがどんな人かが相手に伝わりやすくなりましたね。
STEP4~イラスト~
シンプルな名刺が良ければこれで完成でもいいのですが、せっかくなのでフリー素材のイラストを張り付けてオリジナル感を出しましょう。前回の「歓迎会のチラシの作り方」でフリー素材サイトの使い方を説明しているので、こちらも参考にしてください。メニューバーの[挿入]から[画像]を選択し、作成途中の名刺に配置します。
配置するイラストですが、このまま移動させようとするとテキストが崩れてしまうので、イラストの隣に出てくるレイアウトオプションをクリックします。「前面」を選択すると前にでてくるので、テキストが崩れることなく、イラストを自由に配置することが可能です。
お好きなイラストを挿入し、空いているスペースにサイズを小さくして配置していきましょう。グルメマスターらしく、料理とワインを入れてみました。
おまけのステップ:似顔絵イラストを加えてイロドリをプラス!
おまけとして、右上のスペースには自分の似顔絵イラストを配置します。今回は自分の顔のイラストを作成するところからチャレンジしましょう。え? 似顔絵を作るの? できないよ! と思った方、安心してください。インターネットの世界には無料かつ簡単に自分の似顔絵を作れるソフトがあるんです。
https://www.nigaoemaker.jp/generator/
今回使うのは、ゲーム感覚でサクサク作れる「nigaoemaker」です。
デフォルトの顔をもとに、カテゴリーから自分の顔に近いパーツを選択していくだけ。ゲーム感覚でサクサク作っていきましょう。
輪郭や目を変更し終えたら、髪の毛の色や服の色も変更していきます。色は、画面の左下から変更できます。
変更し作成し終わったら、保存する範囲を調整していきます。
完成したら保存です。画面下の右はじのボタンを選択します。
保存する際は、わかりやすい場所に保存しておいてください。保存形式はPNG Imageになります。
Wordの名刺画面に戻り、今作成した似顔絵イラストを配置します。配置の仕方はSTEP4と同じです。これで必要な情報やイラストは全て整いました。あとはフォントやサイズ、配置した位置などを微調整し、完成です。
特殊なソフトを使わなくても、Wordとフリーの素材やソフトだけで、グルメマスターにぴったりなオリジナルの名刺が完成しました。
まとめ
Before/Afterを見比べてみるとわかるように、伝えたいことを考えて色やサイズ、配置を工夫することで同じ内容でも素敵な名刺に変身するんです。名刺をデザインする上で大切なのは「人に渡したくなること」です。自分が気に入った名刺であれば、名刺を渡すべく誰かに会いたい気持ちになりますし、笑顔で渡されれば貰う側も嬉しいので、良いコミュニケーションが生まれる可能性も高まるでしょう。
ぜひ、お友達や新しく出会う人に笑顔で渡せる名刺をつくってみてくださいね。次回もお楽しみに!
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