バックナンバー IRODOLIC! の歴史がわかる! 2015年1月~2016年3月の記事アーカイブ。

連載:検証してみた

スマホの写真を検証してみた!第1弾! 
イロドリ商品の機能性や耐久性をいろんな視点で検証していくコーナー。
今月はデザインサポートの松下でお送りしていきます!\(‘ω’)/

今回検証するのはこちら!
「スマホで撮影した写真を印刷してみたら?」です!

新しい機種が続々と発売され、スペックも高くなっていくスマートフォン。
最近では、スマートフォンの利用率は全体でおよそ53%、
中でも20代はなんと!88%がスマートフォンを利用しているというデータもあるそうです。

スマートフォンで撮影した写真を印刷すると、どんな仕上がりになるの?
そのまま印刷するのももちろん、チラシなどのデザインに使ってみるとどうなるの?

そんなスマートフォンで撮影した写真を徹底的に検証してまいります!

写真を撮ってみよう!

まずは写真を撮りましょう。
スマホでは様々なアプリが利用でき、写真を撮る際にもアプリを使用します。
今回はiPhoneの写真撮影用の純正アプリを使用します。(使用機種:iPhone 6)

IMG_0455 2
つけもの!で使用したリンゴとレモンを撮ってみました。
撮った写真を表示して、2本の指で写真を広げるようにピンチアウトして写真を拡大してみましょう。

ファイル-2015-09-24-15-34-00

拡大してもとっても綺麗ですね。
スマホの画面上でこれだけ鮮明なら、きっと印刷しても綺麗なはず!?

写真を詳しく調べてみた

先程撮影した写真ははたしてどれくらいのサイズ、画質なのでしょうか?
Adobe Photoshopで撮影した写真を開いてみました。
その結果がこちらです!

画像解像度キャプ

幅1151.47mm×高さ863.6mm……とても大きい!?
具体的にどれくらいの大きさかというと、げっ歯類の中でも最大種といわれている
あの愛らしい姿の”カピバラ”がだいたい同じくらいのサイズです。
結構大きいんですね……(‘ω’ )

そして気になる解像度です。

画像解像度キャプ_枠付

72pixel/inchとなっていますね。
これは1インチ(25.4mm)の中に72個のピクセル(写真を表現するための小さな色のついた点)が入っているということを表しています。

実はこの値…印刷で使用する写真の解像度としては、とっても低い数値なのです!Σ( ̄Д ̄;)

一般的な商業印刷物では、画像解像度はおよそ300~350dpi(dot/inch)程度が綺麗に印刷するために必要とされています。
72ppiというのは、一般的なパソコンのモニター等で表示する際によく使用されている数値になります。
以前、今週のアドバイスコーナーで解像度に関して解説しております。よろしければ合わせてご確認ください。
>>イロドリック!今週のアドバイス「【初心者向け】解像度とは!」はこちら

※ppiはパソコン画面を表現するための点、dpiは印刷を表現するための点の集まりを示すために使用されます。厳密には違うものですが、広義では同じように扱われています。今回の記事では分かりやすくするために同じものとして扱います。

72ppiの画像を原寸の幅863.6mm×高さ1151.47mmで印刷した場合、
粗くぼやけたような仕上がりになってしまいます。

え?それじゃあスマホの写真は印刷には向いてないの…?

そんなことはありません!サイズが大きくて解像度が低いのなら
サイズを小さくして解像度を上げてしまえばいいのです!

解像度変更

印刷するサイズを小さくすると、写真を表現している点と点の密度も小さく、狭くなります。 すると、原寸の写真に比べて綺麗に見える=解像度が上がっているとなるわけです。

ところで、印刷に必要な300dpiに変更した場合、ドキュメントのサイズはどれくらいになるでしょうか?

画像解像度キャプ_サイズ変更

幅276.35×高さ207.26mmとなりました。
A4サイズ(210×297mm)とB5サイズ(182×257mm)の間くらいです。
ちなみにA4、B5サイズは、チラシなどによく使用されるサイズです。
身近なものだと、コピー用紙やノートの大きさなどでも使われています。
サイズ比較
つまり、おおよそA4~B5以下のサイズであればスマホの写真でも綺麗に印刷することが出来るわけです!

次回、実際に印刷を行い、どんな仕上がりになるのか徹底検証してみます!!
解像度の違いはどれほどのものなのか!?スマホ写真は綺麗に印刷されるのか!?
お見逃しなく!
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