バックナンバー IRODOLIC! の歴史がわかる! 2015年1月~2016年3月の記事アーカイブ。

連載:検証してみた

スマホの写真を検証してみた!第3弾! 

なんだか暗くない?

前回、前々回とスマホで撮影した写真が印刷に使えるのかを検証していました。

記事を作っている最中、こんな言葉が

「写真暗くない?」

暗い?写真は暗い場所では撮っていませんし、そんなことはないはず…

しかし撮影した写真と印刷したものを並べてみると…

明るさ比較
確かに暗い…何故でしょう?

実は、スマホやPCの画面で見た写真と印刷した写真では、色の表現が異なるのです。
RGBCMYK
RGBCMYK
学校の授業で言葉くらいは聞いたことがある…かな…( ‘ω’)
RGBは、Red(赤),Green(緑),Blue(青)の3色で構成され、3色とも存在していないと黒、すべて最大だと白くなる方式です。
スマホやテレビ、PCのモニターなど、主に光を使用して表現する場合に使われます。

CMYKはCyan(シアン),Magenta(マゼンタ),Yellow(イエロー)の3色で構成され、3色とも存在しない場合は白、全て足すと黒になります。
印刷業界では、理論上はCMY全て足すことで黒になりますが、実際にはくすんだような色味になってしまうため、K(黒)を追加して使用しています。

撮影した写真をモニターで見ているときは、RGBでの表現となっていますが、
RGBは光を表現するものなので、どうしてもRGBからCMYKへ変換を行う必要があります。

いろいろ、難しい説明をしましたが、つまり、 RGBに比べ、CMYKのほうが色の表現の幅が狭く、鮮やかさが少なくなります。
その結果、印刷用の変換を行うことによって色味が暗くなってしまうのです。

変換結果

どうしたら改善できるの?

写真を撮影することはできても、色の補正をするにはPhotoshopなどの専用の画像編集アプリが必要になります。
とても便利なアプリですが、たまのチラシやハガキ作成程度しか使わないような場合には、購入をためらってしまいますよね…。

じゃあどうしたら…そんな時にオススメなのがイロドリの「web校正サービス」です!

入稿いただいたRGBデータをCMYKに変換した状態で、確認用のPDFをお送りするサービスです。

変換後のデータなので、どれくらい暗くなったり色がくすんでしまうのか確認することができます。

もちろん、お手持ちのプリンターで印刷することもできます!
※イロドリで使用しているオフセット印刷機・オンデマンド印刷機と家庭用及び事務用プリンターでは出力方法が異なるため、最終的な色味には若干の差があります。

データを確認し、印刷進行のご連絡をいただいてから印刷を行うので、気になる部分は写真を差し替えてもう一度校正…なんてこともできます!

ちなみに、iPhoneであれば、撮影した画像を開き、右上の編集ボタンから簡単に調整できます!
ファイル 2015-10-13 13 45 47

細かい設定はできませんが、簡単なのでとっても便利です。
色補正

さらに、実際に本番と同じ紙で確認してから印刷を行いたい…なんて方には「本機校正サービス」もオススメです!

少部数のみお試し印刷を行い、その後改めて本番の印刷を行います。
最終的な仕上がりを確認してから改めて印刷を行うので、大部数の場合も安心ですね。

イロドリの選べる2つの校正サービスを使って、
より満足できる印刷物を作りましょう!

次は何を検証してみようかな?こうご期待!
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