バックナンバー IRODOLIC! の歴史がわかる! 2015年1月~2016年3月の記事アーカイブ。

連載:検証してみた

カレイド印刷を検証してみた!第2弾! 
イロドリ商品の機能性や耐久性をいろんな視点で検証していくコーナー。
今回は、先々週に引き続き「カレイド印刷」を検証していきます。
引き続きデザインサポートの松下がお送りしていきます!( ‘ω’)b

前回のあらすじ


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カレイド印刷を検証してみた!第1弾!



前回は、カレイド印刷について簡単に紹介をしました。
カレイド印刷とは?どうやって注文すればいいの?そんなお話でしたね。
今回は、その内容を踏まえて、カレイド印刷と通常のオフセット印刷の違いを検証してまいります!!

カレイド印刷は何が違う!?


まずはじめに、カレイド印刷は、通常のオフセット印刷とインキが違います。
カレイドインキは、東洋インキ株式会社の広演色インキ。
通常の印刷と同じCMYK4色の構成ながらも、従来のインキ以上に広い色域を再現することができます。

更に、その違いを引き出すために大切なものがあります。
それが「プロファイル」です!

プロファイルとは、異なる環境(複数のモニターなど)で色を一定に管理したり、印刷用に色を変換するための機能です。

印刷物は、CMYKの4色で印刷します。
そのため、webページなど光で表現を行うRGBの状態でデータ入稿があると、インキで表現するCMYKに変換する必要があるのです。
さらにインクや用紙の種類が異なった場合、印刷物の色味は変わってきます。そういったものを管理するのがプロファイルの役割なのです。

有名なものですと「Japan color 2001 coated」「Adobe RGB」 などがあります。
IllustratorやPhotoshopをお使いの方は目にしたことがあるのではないでしょうか?

それでは、プロファイルが違うと、どれほど見え方に違いが出るのでしょうか?
RGBで作成した画像を、Japan color 2001 coatedを使用してCMYKに変換をしてみました!
すると…?
色変換jc

まるで別の色のようです!
RGBでは鮮やかな蛍光色だったのに、CMYKでは色が沈んで落ち着いた風合いに変わりました。
この現象は、RGBとCMYKで表現出来る色の範囲が違うために起こります。
RGBは、CMYKに比べ色の表現出来る範囲が広いためです。

RGBとCMYKの違いに関しては、先月のスマホの写真を検証してみた!第3弾!でも掲載していますのでぜひご確認ください!
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スマホの写真を検証してみた!第3弾!


上記の違いを踏まえ、カレイド印刷用プロファイルを使ってみると…
マゼンタ変換
先程のJapan color 2001 coatedに比べ、カレイド用プロファイルを使用したほうが、色が強く鮮やかになりました。
Japan color 2001 coatedは、日本の印刷標準色のISO規格Japan Colorに準拠し日本の標準インキをコート紙を使用することが想定されているプロファイルです。
一方、カレイド印刷用のプロファイルは、カレイド印刷用のインキを使用するための専用プロファイルです。

img_wide-color

インキが表現できる色の範囲(ガモット、色域)が違うため、画面上でも違いが生まれるのです。 使用するインキに合わせたプロファイルに変えただけで、色の表現が変わるなんてびっくりですね。

入稿時の注意点


プロファイルとか変換とか、なんだか難しそう…。・゚・(*ノД`*)・゚・。なんて思ってはいませんか?
そんな心配は、全く必要ありません!!

イロドリでカレイド印刷をご希望の場合、通常のデータ作成との違いは、1点のみです!!

それは…「RGBデータのまま入稿」です!

いつもイロドリにご注文いただいている方は“えっ!?CMYKにしないの!?”とおどろいたのでは?
RGBのままでいいのです!!
先ほどお話したプロファイルや変換などはイロドリで行います!!

頻繁にイラストや写真を印刷されている方であれば、CMYK変換をして、色補正をし直して…という手間が省けるのでとってもラクチンですね。

制作データのカラーモードはそのままRGBでご入稿ください!!

もちろん、文字のアウトライン化やリンク画像の不備などがあると、印刷には進められませんので、その点はご注意ください。
カラーモード以外は通常のデータ入稿と同じですね!

データそのものの違いを検証したところで、
次回は実際に印刷を行います!!
どんな仕上がりになるのか楽しみです!!(‘v’)

次回も乞うご期待!!
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