冊子(ページ物)の製本方法・綴じ方まとめ7選【和綴じ・上製本・平綴じなど】
今回は、冊子の綴じ方についてご紹介いたします。
これまでに紹介した無線綴じ、中綴じのほかにも、種類はあるのです!どんな綴じ方、製本方法があるのか検証していきますよ!
アジロ綴じ
1つ目はアジロ綴じです!「アジロ」とは?あまり聞き慣れない単語ではないでしょうか。
アジロ綴じは、無線綴じ冊子をパワーアップした製本方法です。
無線綴じ冊子の場合、用紙を重ねて平らになった部分に接着剤をつけて固めます。
一方、アジロ綴じの場合は、重ねて平らになった部分に切込みを入れ、その後、接着剤をつけて固めます。
切り込み箇所に接着剤が染み込みやすくなるため、各ページがバラバラになりにくく、製本強度が増します。
データ作成時は、無線綴じと同じように、ノド部分に絵柄や文字が重ならないように作ればOK!
より頑丈な冊子をご希望の方にオススメです。
平綴じ
中綴じは用紙の中央部分を針金で留めますが、重ねた用紙の上からホチキスで留めるのが平綴じです。簡単に作れるので、オフィス内での簡易的な冊子作成などに便利ですね。
平綴じの場合、用紙の中央から少しずれたところを綴じているので、ノド部分の余白が中綴じや無線綴じ以上に必要になります。データ作成の際にはご注意ください。
和綴じ
和綴じは、平綴じのホチキスを糸に変えたような製本方法です。
日本史の教科書や、歴史を扱う時代劇等でこんな冊子を見たことはありませんか?
古風な雰囲気を演出できてかっこいいですよね!
難しそうに見えますが、糸と千枚通しがあれば作ることができます。糸でまとめるだけなので、コツさえ掴めば簡単に作れてしまいます。
糸を外すと簡単に中身を変えることもできます。デザイン関係の学生さんはポートフォリオ等に使ってみてもいいかもしれません。
和風な表紙と合わせれば、さらにかっこいい冊子になること間違い無しです!
折り本
名前の通り、折って本にした製本方法です。
ホチキスや接着剤を使用せず長い紙を山折り、谷折り、山折り、谷折り…とジグザグと蛇腹に折って形にします。
折り込んでいるだけで綴じていないですが、こういった製本方法もありますよ!
神社やお寺等で御朱印を書いてもらうための御朱印帳や、お経の書いてある経本などに多く使用されます。
和綴じと同じく、和のテイストが合いますね。
1枚の長い紙なので、なが~いイラストを描いて折り本にするのも迫力があってオススメです。
リング製本
リング製本は、名前の通りリングを使用して製本する方法です。
用紙の綴る側に穴を開け、プラスチックや針金で作られたリングで綴ることで完成します。
メモ帳やノートなどによく使用されていますね。
リング製本の場合、360度くるっと開くことができるものが多いですが、穴をあけてリングを通すのでノド部分の余白は必須です。
紙をピリピリっと破る時の音が心地いいですよね。
上製本
辞書や新書など、表紙に固いボール紙を使用しているのが上製本です。
上製本にすることで高級感が出せますし、より耐久性も向上します。
背の丸いもの、平なものの2種類があります。 また、上製本の中でも、背の中の部分にいくつか違いがあります。
ホローバックは、中が空洞になっているので、ページを開きやすくなります。
タイトバックは、背と本文の用紙がくっついているためとても丈夫。少々開きにくいというデメリットも。
フレキシブルバックは、柔らかい背を使うことでページを開きやすくしたものです。柔らかいため耐久性は劣ります。
読みやすさや耐久性により様々な製本加工があるのですね。
スクラム製本
基本的な作り方は中綴じ冊子と同じです。
ですが違う部分が一つ、それは「針金で綴じない」というところです。
針金で綴じずにただ重ねて折るだけなので、中のページをバラして確認することも出来ます。
それにホチキスがついているとそのままシュレッダーに通す事ができませんが、スクラム製本であればそのままシュレッダーに入れても問題ありません。
綴じない綴じ方!それがスクラム製本なのです。
まとめ
合計で7種類の綴じ方・製本方法を検証していきましたがいかがでしたでしょうか?
どれも特徴があり、面白いですよね。この綴じ方が好き!なんてものはありましたか?
4回にわたり冊子印刷を検証していきましたが、いかがでしたでしょうか?
チラシやポスター印刷と比べて、とっても奥深い冊子印刷の世界。
難しく感じる冊子印刷ですが、特徴さえ押さえれば素敵な冊子が出来上がり!
出来上がる冊子の形もさまざまなのでアイデアは無限大です。
様々な冊子を作りたいときはイロドリへなんでもご相談ください
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