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連載:展示会レポート

ノスタルジックな和空間!「和のあかり×百段階段2019」に行ってきた! 

目黒駅から歩いて約5分ほどにある、華やかで美しい造形と、和文化の落ち着いた佇まいの「ホテル雅叙園東京」で開催されている、 「和のあかり×百段階段2019」に行ってきました。

「和のあかり展」は、「ホテル雅叙園東京」内にある東京都指定有形文化財である「百段階段」で行われています。 日本文化と優しいあかりを使った、美しい美術品の数々が展示されています。

豪華なエレベーターで上がると、エントランスには圧倒的な存在感を誇る大きなねぶたがお出迎え。


靴を脱ぎ、さらに奥へ進むと百段階段が見えました。

この百段階段の途中や頂上には、全部で7つの間があります。7つの間からそれぞれいくつかの作品をご紹介いたします。

1. 十畝(じっぽ)の間


まずこちらは、竹あかり作家による竹アートです。
竹の素材を活かしたアート作品で、竹の切り口や側面から溢れる光の美しさと竹の数の多さに、圧倒されました。

2. 漁樵(ぎょしょう)の間


入ってすぐにあるのは、「長崎燈曾」と書かれた赤い燈曾。あかりの周りは赤色に彩られています。 中に進むと、大小様々な圧巻の燈曾がありました。

長崎の冬に開催されるお祭りの展示作品です。「竜宮城」に迷い込んだかと思える空間で、極彩色の華やかな景色に幻想的な気分になります。

3. 草丘(そうきゅう)の間


壁に飾られた赤・紫・白の色鮮やかな和傘がずらりと並べられています。
和傘の和紙から出るぼんやりとした明かりと、床に映り込む和傘の数々の和のあかりは水鏡に映っているように見え、空間が広がったような感覚が味わえます。

4. 静水(せいすい)の間


繊細に作られた硝子細工は、水玉模様のぐい吞みです。上から照らされた光の影が、まるで万華鏡を覗いているようなデザインになっています。

5. 星光(せいこう)の間


「星光の間」までを繋ぐ細い道には、涼しげな風鈴が奥まで吊り下げられていました。


この柄は、浴衣の布柄を染めるときに使用した型を灯籠にあしらったオブジェです。
精巧な柄によって、周囲に細やかな美しいあかりの影が広がっています。

6. 清方(きよたか)の間


こちらは、折り紙で作られたランプシェードの作品です。紙の柔らかな質感が、折り込まれた造形によりやさしい明るさを放っています。


山口県柳井市の民芸品である、「金魚ちょうちん」です。おどけたようなかわいらしい顔の金魚が、ゆらゆらと泳いでいました。

7. 頂上の間


階段の横には、段数が表示されていました。「百段階段」と名が付けられているのですが、表示は99段までとなり、あと1段はどこへ?と疑問を抱きます。その理由は、「奇数は縁起の良い数だから」「あえて1段減らして発展性のある数字にするため」といった縁起担ぎが込められているようでした。




部屋の奥に進むと、「かぐや姫」のサンドアート作品があり、プロジェクションマッピングを使用したサンドアートの映像作品やデジタル掛け軸もありました。

まとめ

今回紹介した作品以外にも、様々なあかり作品が展示されています。
それぞれの間は広々としているため、趣のある建物や作品をじっくり堪能することができました。

全室写真撮影が可能なため、伝統的な作品の美しい空間を、写真に収めることもできます。
どこかノスタルジックな優しい和の空間にお立ち寄りしてみてはいかがでしょうか。

「和のあかり×百段階段2019」
会期:2019年7月6日(土)~9月1日(日)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」
開催時間:日~木曜日/10:00 – 17:00(最終入館16:30)
金・土曜日および、8月11日~18日/10:00 – 20:00(最終入館19:30)
入場料:大人 1,600円/大学生・高校生 1,200円/中学生・小学生 600円/未就学児無料
URL:https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2019
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