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連載:展示会レポート

Sonyの歴史が集結!「It’s a Sony展」へ行ってきた! 
2016年11月12日より銀座ソニービルで開催されている「It’s a Sony展」に行ってきました。

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ソニーは創業70年、そして銀座ソニービルは開館から50年を迎えました。
これから銀座ソニービルは、2017年4月から始まるビルの解体、2018年に銀座ソニーパークが誕生、2022年には新ソニービル開館という大きな節目が待っています。
節目を前に、ソニーの過去~現在、そして未来を体感するのがこのイベントです。

現在「Part-1」と称して、これまでソニーが生み出してきた様々な製品を知ることのできる展示が行われています。

今回は気になる展示をご紹介します。

ソニービルの特徴「花びら構造」


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ソニービル内部は、螺旋を描くように階が配置された「花びら構造」になっています。
今回の展示はその構造をうまく使い、上の階に上るにつれて展示内容が変化していきます。

階と階をつなぐ階段を上ってみると、ド、レ、ミ♪…とどこからか音が鳴りました。振り返ってよく見てみると、手すりの下に小さなセンサーを発見。とっても粋な演出です。
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Sonyはここから始まった?「電気炊飯器」


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Sonyの前身となる東京通信研究所時代の製品。紹介文によると、「上手に炊くことが難しく失敗作」となったそうです。失敗は成功の母。ここから様々な商品が生み出されたわけですね。

常識にとらわれないデザイン力「TV-501」


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見た目が大きな懐中電灯のようなこの製品、実はテレビなのです。
丸くなっている部分が画面なのですが、なんと回転します!

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縦に置いても横に置いても使えるので、寝転がったままテレビを見れる!という画期的な製品です。寝転がっても見れることから、「Mr.Nello(ミスターネロ)」という愛称で1977年に発表されました。

カラーテレビ1号機「KV-1310」


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こちらの製品は、Sony製カラーテレビの第1号機。右側のチャンネルのつまみの上に書いてある「TRINITRON(トリニトロン)」とは、Sonyが取得したブラウン管の商標です。
一般的なブラウン管テレビに比べ、トリニトロン管は画面が暗くてもコントラストが高く、表示のゆがみが少ないため、綺麗な映像が映し出されます。

テレビやパソコンなどのモニターは、液晶ディスプレイの発達によりとても薄くなりました。最近では、厚さ1mm程の有機ELディスプレイの開発も進んでいます。 KV-1310が発表されたのが1968年。50年ほどの間にこんなにも技術は進歩しました。

Sony初代のパソコン「SMC-70」


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Sonyが初めて発表したパソコン。それが「SMC-70」です。
なんとメインメモリーは、64KBのみの搭載。今では考えられないメモリー数ですが、当時はとても画期的な商品でした。
当時のパソコンは、512色中8色のみの表示が多い中、「SMC-70」は、倍以上の4096色中16色を表現することができました。
また、ディスプレイには先ほどのカラーテレビ1号機「KV-1310」と同様のトリニトロン管が搭載されています。 表現力に優れているため、文書作成、表作成などはもちろん、ゲームや音楽など、趣味のためのパソコンとして利用されました。

初代VAIO「PCG-505」


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デザイナーはもちろん、仕事でノートパソコンを持ち歩く方なら、「VAIO」になじみのある方は多いのではないでしょうか。
20年前の初代はこんな形でした。当時と今ではスペックは違えど、重さは1.35kgと現在販売されているノートパソコンと同じくらいの重さです。ノートパソコンの形状デザインも、現在発売されているノートパソコンとあまり違いはありません。ここからVAIOのモバイルノートパソコンが始まりました。

音楽の聴き方が変わった「Walkman TPS-L2」


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今ではスマートフォンやDAP(デジタルオーディオプレーヤー)などで、音楽を外に持ち歩くことは当たり前になってきました。その当たり前を生み出したのは、1979年に発売された初代Walkman「TPS-L2」ではないでしょうか。 現代のようにデータを持ち歩くのではなく、当時はカセットテープに音楽を録音して聴いていました。
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近くには、これまでの「TPS-L2」から現在発売されているWalkmanが、ずらっと壁面に配置されていました。これだけの製品が発表され、進化してきたのです。

初代Walkmanはカセットテープのため、最大でも120分ほど。1曲あたり4分だった場合、30曲ほどになります。
現在販売されているWalkmanでは、最大20,000曲ほども持ち歩くことができます。
カセットテープはCD、MDへ変わり、現在ではMP3、AACなどのデータファイルで音楽を楽しむようになりました。

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時代を彩ってきた「Sonymusic歴代PV&CDジャケット」


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ソニーはWalkmanやVAIOなどの製品だけではなく、音楽や映像などのコンテンツ制作も行っています。色使いやレイアウトにその時代の特徴やアーティストのイメージが、しっかりと表れています。
視聴用に置かれたヘッドフォンも、もちろんソニーの製品です。

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通称「赤帯」と呼ばれるこのヘッドフォンは、1989年に発表された「MDR-CD900ST」という機種。なんと30年近く経った今でも、音楽関係の現場ではスタンダードに使用されています。

時代に合わせて様々な製品が開発される中、長く愛される商品もある。これがSonyのすごいところです。

おまけ 大人も十分楽しめるガチャガチャ


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sony展開催中、1回500円でできるガチャガチャをやってみたところ、この製品のラバーストラップが出てきました。これは先ほど紹介した、「縦でも横でもゴロ寝でテレビが観れる」という画期的なポータブルテレビのストラップ。約40年前のプロダクトデザインとは思えない斬新な発想と、レンズやダイヤルの丸いフォルムが愛らしい商品ですね。
ガチャのラインナップは、展示期間中入れ替わり、全て揃うと21種になるそうです。ガチャガチャ目当ての方は、ソニービルを何度も訪れてチャレンジしてみましょう。

まとめ


現在展示されている内容(Part-1)は2月12日までとなります。
2月17日からはPart-2として「未来のPark」をテーマに展示を開催。

特徴的な当時のデザインやテクノロジーを知ることができる、素敵なイベントとなっています。
気になった方は是非とも足を運んでみてはいかがでしょうか。

「It’s a Sony展」
会期:Part-1 2016年11月12日(土) 〜 2017年2月12日(日)
   Part-2 2017年2月17日(金) 〜 2017年3月31日(金)
休館日:2017年2月20日(月)
会場:東京都中央区銀座5-3-1 ソニービル 1〜4F
開催時間:11:00〜19:00
入場料:無料
URL:https://www.ginzasonypark.jp/
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