紙の厚さを示す「坪量」と「連量」とは?呼び名が異なる紙のサイズや単位をマスターしよう
みなさん、“紙”の大きさや厚みの単位はご存知ですか? 家電量販店などでコピー用紙を購入する際、スペック欄に「A4コート紙 58.5kg(四六判) 紙厚:約90μm」と記載されていますが、馴染みのない表現なので、よくわからない方も多いのではなでしょうか。
そこで今回は、紙を購入する際や印刷を発注する際に役立つ「紙の単位表現」について解説していきます。
A4サイズなどの「A」という呼び方は、19世紀末にドイツの物理学者によって提案された規格のようです。国際規格として規定されているので、世界中で使える単位です。
「A」規格の用紙は、紙の縦幅と横幅の比率が縦:横=1:√2となるように作られており、「白銀比」と呼ばれる比率になっています。
「A0(841×1189mm)」を半分に折ると「A1(594×841mm)」となり、「A1」を半分に折ると「A2(420×594mm)」になります。白銀比はどこまで半分にしても同じ形(比率)になるという特徴があります。
一方、B4サイズなどの「B」規格も縦:横=1:√2の白銀比で構成されます。B判の起源は、江戸時代までさかのぼり、江戸幕府など限られた人たちのみが使用する公用紙として流通していた美濃和紙に由来します。ですから、B判は日本独自の標準規格。障子紙の判形にもなっています。
ちなみに、白銀比はデザインでよく用いられる比率で、日本人が本能的に好みやすい傾向にあるそう。日本を代表する人気キャラクターのハローキティやドラえもんなども縦横比が白銀比で構成されているそうです。この比率が、人気キャラクターになるポイントなのかもしれません。
では、これらが何を表すのか、1つずつ見ていきましょう。
用紙のラベルやプリンタの用紙設定画面で目にされている方も多いのではないでしょうか。
例えば……
はがき:209.5(g/㎡)>OA用紙:64(g/㎡)>新聞紙:50(g/㎡)のように、数値が大きいほど紙が厚いということになります。
1マイクロメートルがどれほどの厚さかというと、なんと1㎜の1/1000!
m(メートル)>㎝(センチメートル)>mm(ミリメートル)>μm(マイクロメートル)
通常のコピー用紙は、約0.088mm程度ですので、88μmとなります。
紙厚も坪量と同様、数値が大きいほど厚さが増します。
製紙メーカーや紙商、印刷会社などの間で取引する際、紙を大量に扱うことが多いため、この単位が使われます。同じ用紙を同じ寸法で測量した場合、重量が重い=紙が厚い、となるわけです。
重そうに感じるのは、紙をはかりに乗せる寸法(原紙寸法)が、四六判(788×1091mm)や菊判(636×939mm)、A判、K判など、いずれも模造紙ほどの大きさだからです。大きな紙を1,000枚重ねると、ゆうに50kgを超えてしまうのです。
ちなみに印刷通販の「イロドリ」で扱っている用紙は、四六判を基準とした連量で表しています。例えば、チラシで大人気の「コート90㎏」は四六判の用紙を1,000枚重ねたときの重さであり、菊判だとサイズが小さくなるので62.5㎏になります。コート90㎏(四六判)とコート62.5㎏(菊判)は同じ厚さ。同じ紙でも元となる紙のサイズによって呼び名と重さが異なります。紙の厚さを調べる際には、あわせて原紙寸法も確認しましょう。
そこで今回は、紙を購入する際や印刷を発注する際に役立つ「紙の単位表現」について解説していきます。
A4サイズの「A」は国際規格、B4サイズの「B」は日本独自の規格だった!
ノートやコピー用紙に「A4」「B5」といった、サイズを表すアルファベットが書かれているのを見たことがある方は多いと思います。このアルファベットにはどんな意味があるのでしょうか。A4サイズなどの「A」という呼び方は、19世紀末にドイツの物理学者によって提案された規格のようです。国際規格として規定されているので、世界中で使える単位です。
「A」規格の用紙は、紙の縦幅と横幅の比率が縦:横=1:√2となるように作られており、「白銀比」と呼ばれる比率になっています。
「A0(841×1189mm)」を半分に折ると「A1(594×841mm)」となり、「A1」を半分に折ると「A2(420×594mm)」になります。白銀比はどこまで半分にしても同じ形(比率)になるという特徴があります。
一方、B4サイズなどの「B」規格も縦:横=1:√2の白銀比で構成されます。B判の起源は、江戸時代までさかのぼり、江戸幕府など限られた人たちのみが使用する公用紙として流通していた美濃和紙に由来します。ですから、B判は日本独自の標準規格。障子紙の判形にもなっています。
ちなみに、白銀比はデザインでよく用いられる比率で、日本人が本能的に好みやすい傾向にあるそう。日本を代表する人気キャラクターのハローキティやドラえもんなども縦横比が白銀比で構成されているそうです。この比率が、人気キャラクターになるポイントなのかもしれません。
紙の厚みを表す「kg」は、紙を1,000枚重ねたときの重さ
紙業界では、紙の厚みを測る際にg(グラム)やkg(キログラム)といった重さの単位で種類を判別します。具体的には「坪量(g/㎡)」や「紙厚(μm)」「連量(kg)」といった単位を使います。では、これらが何を表すのか、1つずつ見ていきましょう。
坪量(g/㎡)
「坪量 g/㎡(つぼりょう/グラムマイヘイベイ)」とは、紙を1m×1mにした際の1枚あたりの重さを指しています。用紙のラベルやプリンタの用紙設定画面で目にされている方も多いのではないでしょうか。
例えば……
はがき:209.5(g/㎡)>OA用紙:64(g/㎡)>新聞紙:50(g/㎡)のように、数値が大きいほど紙が厚いということになります。
紙厚(μm)
「紙厚(かみあつ)」は、その字のごとく紙の厚さを表します。大判インクジェット用紙専用のロール紙や、合成樹脂を主原料として製造された合成紙によく使われる単位です。単位は「μm(マイクロメートル)」を使い、μ(ミクロン)と短縮する場合もあります。1マイクロメートルがどれほどの厚さかというと、なんと1㎜の1/1000!
m(メートル)>㎝(センチメートル)>mm(ミリメートル)>μm(マイクロメートル)
通常のコピー用紙は、約0.088mm程度ですので、88μmとなります。
単位 | 読み方 | 内訳 |
m | メートル | 1m=100cm |
cm | センチメートル | 1cm=10mm |
mm | ミリメートル | 1mm=1,000μm |
μm | マイクロメートル | 1μm=1,000nm |
紙厚も坪量と同様、数値が大きいほど厚さが増します。
連量(kg)
「連量(れんりょう)」は、「紙を仕上り時の寸法で1,000枚重ねたときの重さ」のこと。「斤量(きんりょう)」と呼ぶ場合もあります。製紙メーカーや紙商、印刷会社などの間で取引する際、紙を大量に扱うことが多いため、この単位が使われます。同じ用紙を同じ寸法で測量した場合、重量が重い=紙が厚い、となるわけです。
重そうに感じるのは、紙をはかりに乗せる寸法(原紙寸法)が、四六判(788×1091mm)や菊判(636×939mm)、A判、K判など、いずれも模造紙ほどの大きさだからです。大きな紙を1,000枚重ねると、ゆうに50kgを超えてしまうのです。
ちなみに印刷通販の「イロドリ」で扱っている用紙は、四六判を基準とした連量で表しています。例えば、チラシで大人気の「コート90㎏」は四六判の用紙を1,000枚重ねたときの重さであり、菊判だとサイズが小さくなるので62.5㎏になります。コート90㎏(四六判)とコート62.5㎏(菊判)は同じ厚さ。同じ紙でも元となる紙のサイズによって呼び名と重さが異なります。紙の厚さを調べる際には、あわせて原紙寸法も確認しましょう。
まとめ
紙のサイズや厚さにはそれぞれの意味があり特殊な単位を使用します。紙を選定する際の参考にしてくださいね。
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