印刷物によって見やすい文字の大きさとは!?
パソコン上で文字がはっきり見えていても、実際に印刷して見てみたら、思っていたより文字が小さく見づらくなっていた。そんな経験はありませんか。
今回は、印刷しても確認できる最小の文字サイズについて、それぞれの印刷サイズに適した文字のサイズを調べてみました。
文字が確認できる最小の文字サイズを調べてみた!!
情報量が多い場合、掲載したい文字を小さく配置しないと入りきらないことがあります。文字を小さく配置する際に、どの程度の大きさなら読むことができるのか、一般的な「Q数(級)」と「ポイント数(pt)」で調べてみました。Illustrator、PowerPointも小塚ゴシックを使用しています。
まず始めにIllustrator。フォントのサイズ「14Qから最小の1Q」までのサイズを印刷してみました。
見てみると、5Q以下の文字は、漢字の部分が黒く潰されて印刷されてしまい、はっきりと見ることはできなくなっています。
その中でも、書いてある文字がしっかりと確認できたサイズは「8Q」となっていました。
文字を配置する場合は、8~9Qくらいの大きさですと、名刺サイズや小さめのカードでもはっきりと確認できる大きさになっているのでおすすめです。
続いてPowerPointでは、「12pt~最小の1pt」までの大きさまで印刷します。
「6pt」のサイズの文字ははっきりと読むことが出来ましたが、 「2~3pt」の大きさになると、印刷の際にインクが掠れてしまい、文字としてはっきりと確認することが出来なくなります。
チラシや名刺などに入れる補足情報や住所などは、最小でも「6~8pt」で配置すれば小さくても確認できる大きさになります。
それぞれの印刷物によって見やすい文字サイズとは!?
先程の最小サイズの調査を踏まえて、それぞれ一般的な印刷物に適した文字サイズをご紹介します。IllustratorやPowerPointで使う単位にあわせ、Q(級)とpt(ポイント)でわかりやすく表現しました。
A4サイズのチラシの場合
まずはA4サイズ(210×297mm)をご紹介します。A4サイズは、新聞折込やポスティングなどで使用されていることが多いチラシの大きさです。掲載する内容や情報量によって、見せ方が左右されます。
メリハリの多い、セールを想定したチラシを制作しました。
タイトル部分「セール」の文字は一番大きく目立つように配置し、一番小さいお店の名前や住所などの詳細は10Q、7ptで配置しています。
順序は「タイトル→キャッチコピー→中見出し→小見出し→本文≧補足情報」といった流れで文字サイズを変更しています。
はがき、ポストカードの場合
ポストカードやはがき(148×100mm)は、A4の4分の1のサイズと、先ほどよりも小さいサイズです。歯科クリニックの定期健診のご案内を想定して作成してみました。
先程のセールのチラシと比較すると、メリハリは少なくなっていますが、 定期健診の予約の際に必要な、連絡先/電話番号を目立たせるような配置にしています。
名刺の場合
名刺の標準サイズは「91×55mm」となっています。名刺では、会社名や名前、住所やアドレスなどをシンプルに配置して文字サイズを全体的に小さく配置しています。
全体的な文字の大きさの変化はありませんが、主張したい名前は一番大きく配置しています。
下に配置している住所や電話番号などの連絡先情報を小さくしすぎてしまうと、重要な情報が読みづらくなってしまうので注意しましょう。
まとめ
自分のイメージに合ったフォントサイズで作成するためにも、制作途中でもご自宅のプリンターで試しに原寸サイズで印刷し、実物で文字サイズを確認してみることがおすすめです。今回ご紹介した文字サイズを参考にして作成し、印刷物を制作してみてはいかがでしょうか。
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