お役立ち 印刷通販ユーザー必見!デザインやデータ作成に役立つ情報を伝授します。

連載:初心者のための印刷基礎

DM折?外6つ折?折加工について Part1 
折加工はチラシやパンフレット、家電製品の説明書や大きな地図など、折加工は様々なところで活用されています。

今回は、2回に分けて様々な折加工をご紹介していきます。
「2つ折」のようなイメージしやすいものから「外6つ折」のような名前だけではイメージのしづらいものまで、折加工は多種多様。
どのような折り方なのかを理解し、用途に合った折加工を選びましょう。

2つ折より派生する折加工


折加工には多くの種類がありますが、ベースとなる1つの折り方から派生したものがほとんど。
どの折加工も、折り方や見た目から折加工の名称として使用されます。

2つ折

もっとも簡単で、多く使用されているのが「2つ折」です。
チラシやパンフレットなど、様々な用途で使用されます。

「2つ折」と呼ばれる折加工ですが、折る回数は1回のみ。折ることで「2ページ(2面)」できあがるため「2つ折」となります。 折り目を境にすると表裏合わせて4ページ(4面)となるので、データを4枚貼り付けて4ページの冊子のように使うこともできます。

2つ折は、一般的には長辺の真ん中からふたつに折って加工を行うため「センター折」とも呼ばれます。

クロス8頁折(十字折)

2つ折した紙を、折り目が交差するようにもう1回折ると「クロス8頁折」となります。

折り目が交差(クロス)し、2つ折りの2倍となる8ページ(8面)できあがるため「クロス8頁折」と呼ばれます。また、折り目が漢字の十(じゅう)の字に似ていることから「十字折」、折り終えたときのサイズが開いたサイズから4分の1になるため「4つ折」とも呼ばれます。

パンフレットによく使用されるクロス8頁折ですが、読み進める順番によっては180度反転した状態になってしまうことも。データを作成する際には、読む順番と折る順番を考慮して製作を進めましょう。

クロス16頁折

クロス8頁折した紙を、さらに2つに折ると「クロス16頁折」となります。2倍の16ページとなりました。
合計で3回折っているので、元のサイズから8分の1になります。例えばA1サイズ(594×841mm)の場合、A4サイズ(210×297mm)に折りたたまれるため、コンパクトなサイズになります。マップやポスターなどの大きな印刷物にオススメの折加工です。

3つ折より派生する折加工


2つ折に次いで多く使用されるのが「3つ折」。
2つ折と同様、3つ折りですが折る回数は「2回」です。2回折った際に「3ページ(3面)」できるから「3つ折」と呼ばれます。
折り目を境に3ページ分の区切りができるため、会社案内やサービス案内のパンフレットなどにも活用されます。

巻き3つ折

3面のうち1面を内側に巻き込んでいるため「巻3つ折」と呼ばれます。

内側に巻き込むため、折るサイズが均等では綺麗に折ることができません。
巻き込まれる面は他の面に比べて2~3mm程度短く設定し、データを作成しましょう。A4の場合には100mm/100mm/97mmとなります。

Z字折

全ての面のサイズが均等で、側面がアルファベットのZのように見えることから「Z字折」と呼びます。
巻3つ折りのように内側に折るのではなく、外側に折りたたむため「外3つ折」とも呼ばれます。

巻3つ折とは違い、「Z字折」は内側に巻き込まないため、データ作成時には3面のサイズを均等に設定します。A4サイズの場合、99mm/99mm/99mmとなります。

2つ折と3つ折を組み合わせた折加工


2つ折と3つ折のふたつの折り方を組み合わせることで、4種類の折り方へと派生します。
仕上がりサイズが小さくなるため、A3サイズやA2サイズなどの大きな紙に使用すると効果的です。

巻3つ折クロス2つ折・外3つ折クロス2つ折

3つ折(巻3つ折り、Z字折)した用紙の長辺を2つ折(今まで折った方向と交差するように)することで「巻3つ折クロス2つ折・外3つ折クロス2つ折」ができあがります。


コンパクトで、正方形に近い形になりました。持ち運びにも便利なので、街頭や展示会での配布にオススメです。

DM折り

巻3つ折クロス2つ折・外3つ折クロス2つ折では「3つ折→2つ折」の順番でしたが、DM折では「2つ折→3つ折」となります。


A3サイズ(420×297mm)の用紙を「2つ折→3つ折(巻3つ折)」に折りたたむと、長3封筒・洋長3封筒(235×120mm)に収まるサイズ(210×100mm)になります。DM発送の封筒サイズに適しているため「DM折」と呼ばれます。
イロドリでは、「DM折=2つ折→巻き3つ折」、「DM折(外3つ折り)=2つ折→Z字折」と区別しています。

2種類とも2つ折と3つ折を組み合わせた折り方ですが、手渡しのときには鞄に入れやすい「巻3つ折クロス2つ折・外3つ折クロス2つ折」を使用し、DMとして発送するときには「DM折・DM折(外3つ折り)」と用途に合わせて使用しましょう。

まとめ


今回紹介したものは、全て「2つ折」と「3つ折」から派生した折加工や、各折り方の組み合わせで構成されています。この折り方が基本となりますので、しっかりと理解し適切な折加工を選びましょう。

イロドリの「トンボ付きテンプレート」には折加工用のテンプレートも用意しております。テンプレートをご参考にしながら、データを作成してみてはいかがでしょうか。
印刷通販のイロドリ「トンボ付きテンプレート」の詳細はこちら
テンプレート

タグ:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加