みなさま。こんにちは。IRODOLIC! 編集部のT中です。早いもので、私、今回で3回目の登場でございます。

突然ですが、みなさんの周りに、恐ろしいほど優柔不断な人、いませんか？ 何を決めるにも自分ひとりではなかなか判断できず、決断を他者に委ねてしまう……。
私もそのひとりです。インスタント麺の「赤いきつね」と「緑のたぬき」、どちらにするかで2時間悩んだなんて経験も。ハッキリ言って、優柔不断レベルならば関東で自分の右に出るものはいないでしょう（ここは迷わない）。

そこで今回、わたくしT中が、「架空の店の宣伝用ポスターを印刷してもらおうとするカフェのマスター」に扮します。そして“どんなポスターを作るか”について、デザインやサイズ、刷る部数など、徹底的に迷いまくり、「コイツ、本当に作る気あるのかよ！！」と思われても仕方がないほどの優柔不断ぶりを発揮。果たして、イロドリのオペレーターは根気強く付き合ってくれるのか？ 試してみたいと思います。
もしかしたら呆れて突き放される？ ヘタしたら怒られちゃうかも……？　そんなときのために秘策を用意。
ちょっぴりおバカなふりしてタレントのロ○ラさんになりきり、乗り切ってみようと思います。

では、レッツら、ゴー！！

オ：オペレーターさん
上：上司の方
T：T中
（カッコの中は、T中の心の声です）

T：	あのー、ポスターを作って欲しいのですが…。
オ：	はい。

（おっ、女性の声だ）

T：	地元でカフェを開店して早10年。 それにも関わらず、街で自分の店を知る人がなかなか増えないんですよねぇ。 そこで、私のカフェをもっと多くの人に知ってもらうために、街にポスターを貼ろうと考えているんです。 ただ、ポスター制作にあたって、ひとりでは決められない悩ましい点がいっぱいあって……。 悩み抜いたのですがらちがあかず、思い切って電話してみました。一緒に考えて下さい！

（さあ、私をリードしてちょうだい！）

先行き不安？ いきなりのオペレーター交代劇…

オ：	ではまず、ポスターのサイズはお決まりでしょうか？
T：	えっと…、サイズって例えば何がありましたっけ？
オ：	B3サイズ等の指定になります。
T：	B3かぁ。B3、ビーサンねぇ……。どのくらいの大きさなんだろう。 ポスターって基本的にどれくらいの大きさでしたっけ？
オ：	そうですね、用途によっても変わってきますので……。

（それはそうですよね。流石に質問が雑すぎるか。）

T：	なるほど。サイズってB3以外には何がありますか？
オ：	A1、A0、B0などですね。
T：	んー？ エーイチ？ ビーゼロ？ んーどれがいいんだろう、わかんないなぁ。
オ：	ちょっとお待ちいただけますでしょうか？

（ん？ なんだなんだ？？）

上：	お電話代わりました。私、○長と申します。

（なにーーー！ いきなり上司登場！　女性から男性にスイッチしたぞ（笑）。 さっそく変な人だと思われちゃった♪）

（気を取り直して）

T：	先ほどポスターのサイズに関して相談していたのですが、ポスターってだいたいどれくらいの大きさになるんですか？
オ：	そうですね。平均でいいますと、A0、B0といった大きいサイズが多いですかね。
T：	ふむふむ。なるほど。
上：	それか、その半分のサイズA1、B2ですね。これも一般的なポスターに使われている大きさですね。
T：	ふむふむ。じゃあA1かB1のどちらというわけですね。
上：	ちなみに、貼る場所などはすでにお決まりですか？
T：	決まってます。電信柱であったりだとか、知り合いの家の壁であったり、もう市にはすでに許可はとっていまして（とってないけど）。
上：	電信柱に貼るということでしょうか？
T：	はい、貼ります！

（THE　適当！！）

上：	電信柱に貼ると、A1、B1ともに、一周回ってしまいますね。
T：	なるほど。（笑）

（つい笑ってしまったぞ！ 言われてみればそうだよな……。）

上：	ですので、さらに半分小さくした、A2、B2あたりのサイズがよろしいかと思います。
T：	ふむふむ。そうかー、でもどっちがいいのかなぁ。というか、そのA2とB2だったらどっちがいいですかね？
上：	ちなみにA2よりB2の方が一回り大きいです。ですので、見やすさを考えるならばB2ですかね。
T：	オッケー（ロ○ラ風）！！！ B2にするー！

上：	……。

お次は用紙の種類を選定！ のはずが…

T：	えーと次は、紙の種類になるんですかね。
上：	そうですね。恐らく外に貼るものになるかと思いますので、PP加工にするといいかと思います。
T：	うーんどうしようかなー。ピーピーとかペーペーとか、よくわかんないなー、うーん。
上：	……。

（あれ？ リアクションがない？？ もう呆れられてしまったか？ よし、路線変更！）

T：	あ、あと決めなきゃいけないのは、部数ですよね。
上：	はい。

（よ、よかったー！ さっきリアクションがなかったのは気のせいか？）

T：	部数なんですが、今ちょっと迷ってまして……。 300部か、250部か……。はたまた275部？ いや、280、もしくは282かな？ そこらあたりで悩んでいるんです。

（どんな悩みだよ！！）

上：	だいたい300、200前後ということですね。
T：	そ、そうですね（なんか恥ずかしい）。
上：	それでしたら、300枚以下ですと、「小部数フォーム」からの注文になります。弊社のホームページから、通常の「ポスター」をお選びいただきまして、そちらでPP加工をお選びください。
T：	オッケー！！

（さすが！！ 無駄の無いまとめ方や！ しかもずっと愛想がイイ！）

値段を確認されるも……

上：	ちなみに、制作は弊社の方でのご注文になりますか？
T：	んー、わかんなーい（ここでもロ○ラ登場！）。

受話器離しちゃったよ！

上：	……。えー、弊社でデザインするようですと、ポスターの場合、値段は1万円前後からになっておりまして、オプションで多少前後する形になります。
T：	あぁ、へぇ〜。そうなんですね……！

（うん、間があったね。それにしても丁寧な説明だ。実にわかりやすい！）

仕上げはポスターのキモとなる「キャッチコピー作り」

T：	あ、そうだ。もう一個ご相談がありまして、デザインというかコンセプトに関してなんですが、今どのようなキャッチコピーにするか迷っていまして……。すみません、迷ってばっかりで。 自分の店を考えた時に、言いたいことが10個くらい出てきちゃって……。 でも、コピーは一言でバシッと言ってしまった方が良いですよね？

（さぁ、果たしてこんな相談までのってくれる？）

上：	そ、そうですね。
T：	あ、私のカフェの特徴がわからないと判断できないですよね。特徴はですね、レトロな雰囲気があって、でも古くさくはなくて、落ち着く感じっていうんですか？ インテリアだとかソファーにもすごくこだわっています。 コーヒーは、「独特の個性的な苦み」ってみんな言ってくれます。しかもうちはモーニングを無料でやってますし、立地も駅から凄く近いですし、あとなんと言っても、デザートは毎日手作りで作っているんです。どれもうちのいいところだから、全部外せないなぁ……。どうしよう…。
上：	そうですね。今回はポスターを貼るということなんですが、改めて新規のお客さんを呼ぶためにということですか？

（おっ、食いついてくれたぁ！）

T：	はい。
上：	それでしたら新規の人に伝わりやすいものがいいかと思いますね。ご新規の方と言われましても、朝来る方、夜来る方っていますよね。特に来ていただきたい時間帯を選定して、そこにフィーチャーしていただくか、あるいはどれか一つの要素をキャッチコピーとして選び、その他の要素に関しましては、章段に箇条書きのような形で載せることもできますかと思います。

（これは、オペレーターの域を越えとる！！ もはやコンサルや！！！ お見事！）

T：	なるほど。でしたら、バシッといくのにふさわしいのは、モーニングよりもコーヒーの旨みとかにした方がいいということですね？
上：	そうですね。ポスターですと、サイズも大きいので、全て載せられるかと思いますので。
T：	オッケーです！！

（あ、素で言っちゃった）

T ：	よし、これでポスター作れるぞ！ どうもありがとうございます！
上 ：	ご不明な点等ございましたら、いつでもご連絡ください。

まとめ

ひとりでは何も決められないT中。そんなお客に対しても、懇切丁寧に説明してくださるその姿に、素直に感激。そして、ひとつわかったのは、ロ○ラ作戦は微妙だったということ。恥ずかしいだけ！
そりゃ、いきなりテンション上げられても、電話の向こうでは応対に困りますよね！ でも、散々うだうだ言って迷った私に対して声の調子を変えることもなく、終いにはキャッチコピーの決め方の相談にものってくれるなんて…。オペレーターの域を越え、もはやコンサルタントと呼ぶべき、素晴らしい対応でした。
優柔普段で、自分では決められないあなた！ 私たちにはイロドリという頼もしい味方がいますよ！！！