やってみた 印刷物であんなことやこんなことをやってみた、編集部の挑戦の記録!

連載:展示会レポート

あの人気番組を“体感”できる!『デザインあ展』に行ってきた! 
デザインあ展

お台場の日本科学未来館で開催されている『デザインあ展 in TOKYO』に行ってきました。


NHK Eテレで放送されている『デザインあ』は、こども達のデザイン的思考を育むことをテーマにした番組。身近なものを題材にした斬新な映像作品は、こどもだけでなく大人も見入ってしまいます。
『デザインあ展』は、そんな番組のコンセプトを体験できる展示会となっています。『観察のへや』『体感のへや』『概念のへや』の3つで構成された展示を、順番に紹介していきます。

A 観察のへや

観察のへやは、私達の身近なものを、『みる』『考える』『つくる』の3つの工程で観察することができます。
『お弁当』『マーク』『容器』『からだ』『なまえ』の5つがテーマになっており、普段あたりまえに見ているものも、じっくりと観察してみると違った見方になってきます。

たまごの変身/パーフェクトロン


たまごがゆで卵や目玉焼きなど、別々の料理に調理されていく行程を表しています。たまごがどのように形を変えていくのか、できあがった料理がお弁当箱でどのような役割を持っているのかを観察することができます。

抽象度のオブジェ/岡崎智弘+スタンド・ストーンズ


男女のオブジェが、右にいくにつれて段々とシンプルに簡略化されています。抽象度によって見ている人にどう伝わるのか、馴染みのあるトイレのマークについて考えさせられる展示です。

全国名字かずくらべ/パーフェクトロン


ずらっと並んだ名字の数はなんと8万!文字の大きさは人口を表しています。「全国の佐藤さんの人口はおよそ188万7千人」と言われてもどれくらいの多さかピンときませんが、この表現方法なら一目瞭然ですね。
珍しい名字は、肉眼では読みづらいほどに小さく載っています。自分の名字はどこにあるのか、ぜひ探してみてください。

B 体感のへや


体感のへやは、周囲の壁が360度の大きなスクリーンとなっていて、『「あ」のテーマ』『解散!』『森羅万象』『ガマンぎりぎりライン』の4つの映像作品を鑑賞します。
全体を取り囲むようなスクリーンと音楽で、映像の中に入ったような気分を味わうことができます。文章や写真ではお伝えしきれない不思議な感覚は、ぜひ会場で体感してみてください。

C 概念のへや


概念のへやは、『くうかん』『じかん』『しくみ』の3つの要素をテーマにした展示です。
言葉にすると、どれも難しく掴みどころの無いように思えるテーマですが、本展では3つの要素を視覚的にわかりやすく表現しています。

ト~~イレ/plaplax+齋藤雄介


とっても長~~いベッド、トイレ、勉強机の展示です。実際にこの長さだったらとっても使いづらそう。普段あたりまえに使っているものも、使いやすい空間になるようデザインされていることを実感できました。

しくみの観察/パーフェクトロン 音楽:小山田圭吾


『ひろがる』『あつまる』『かみあう』『まわる』『ならぶ』の5つの『しくみ』を持つ、様々なものが集められています。大きさも使い方も異なった意外なもの同士でも、実は同じしくみを持っているという発見ができます。

会場には今回紹介した以外にも、ユニークで楽しめる体験型の展示がたくさん用意されています。こどもも大人も楽しみながら、デザインについて考え、体感することができます。
混雑する日は、待ち時間ができるほどの人気ぶり。時間に余裕をもっての来場がおすすめです。9月の連休は、ぜひ『デザインあ展』に訪れてみてはいかがでしょうか。

「デザインあ展 in TOKYO」
会期:2018年7月19日(木)-2017年10月18日(木)
休館日:2018年9月4日(火) 11日(火) 18日(火) 25日(火) 10月2日(火) 9日(火) 16日(火)
会場:日本科学未来館 〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
開催時間:10:00-17:00
入場料:大人 1,600円/中人 1,000円/小人 500円/2歳以下無料 ※常設展もご覧いただけます
URL:https://www.design-ah-exhibition.jp/
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