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連載:印刷で映える!覚えておきたい写真の撮り方

動きまわる子どもやペットをかわいく撮る方法 
今回のテーマは「動きまわる子どもやペットの撮り方」。子どももペットも写真のモチーフとして非常に人気があり、SNSでの「いいね!」も期待できるジャンルです。しかし何より難しいのは、こちらの撮りたい気持ちとは無関係に動きまわってしまうこと。

どうすればかわいく子どもやペットを撮影できるのか、そのためのテクニックをご紹介します。

ブレには手ブレと被写体ブレの2種類がある

まず最初に知っておきたいのが、写真のブレには、手ブレと被写体ブレの2種類があること。

手ブレ

手ぶれ

カメラ自体がブレることによって、レンズに写るものすべてがブレてしまいます。カメラやレンズに搭載されている手ブレ補正機能は、その名の通りこの手ブレを防ぐ機能です。

被写体ブレ

ぶれてる子ども

被写体が動くことにより、被写体自体がブレてしまいます。背景はブレずに、歩行者が残像のようになっている写真や、車のテールランプが軌跡を描いている写真はこの被写体ブレを利用したものです。手ブレ補正機能は被写体ブレには効果がありません。

子どもやペットを撮影する場合のブレの多くは、この被写体ブレです。

ブレを防ぐには明るい場所で、シャッタースピードを速くする

ここでは難しい理論は抜きに、ブレを防ぐための具体的な方法をご紹介します。

シャッタースピードを速く設定する

デジタル一眼レフカメラなど、シャッタースピードを速く設定できるカメラであれば、シャッタースピードを速くすることが、ブレを防ぐためにもっとも効果的な方法です。

基本的にはレンズの焦点距離(「○○mm」と表記されます。ズームレンズの場合は「24-70mm」など)分の1以上の速さにシャッタースピードを設定すれば、手ブレは防げると言われています。なお、シャッタースピードを速く設定するためには、絞り(F値)を小さくする、もしくはISO値を高く設定する必要があります。カメラの設定を確認してください。

例:
50mmレンズの場合=1/50秒
200mmレンズの場合=1/200秒

効果:
手ブレ、被写体ブレ両方に効果があります。しかしスマートフォンなどシャッタースピードが設定できないカメラでは実行できない対処方法です。

明るい場所で撮影する

一見本末転倒のようですが、スマートフォンなどシャッタースピードを速く設定できないカメラではこうするしかありません。

何も明るい屋外で撮影する必要はありません。カーテンをすべて開ける、部屋の照明を最大にする、デスクライトを当てるなど、被写体を明るくすることができればOKです。使えるものはすべて活用して良い写真を撮影しましょう。

効果:
手ブレ、被写体ブレ両方に効果があります。

カメラを固定する(三脚を使うなど)

カメラをしっかりと両手で持ち、極力3点で固定するのがブレを防ぐ基本だということはこれまでにも説明してきました。あまり被写体ブレには効果がある方法ではありませんが、写真の基本として改めて紹介します。

効果:
手ブレに効果があります。

応用:子どもやペットをかわいく撮るには、同じ目線、同じスピードで

さあ、ブラさずに撮影する基本テクニックの次は、その応用とかわいく撮影するためのテクニック紹介します。

子どもやペットと同じスピードで動きながらシャッターを切る

走る子ども

もし子どもやペットがあなたを追いかけてきているのなら、同じ方向に同じ速度で動きながら撮影してみましょう。カメラ側からすれば、被写体とカメラの位置は固定されたままなので、ピントが合ったまま躍動感のある写真が撮影できるはずです。

目線を被写体と合わせる

ひまわりと子ども

ブレとは関係ありませんが、子どもやペットにかかわらず重要な撮影テクニックです。自分の身長から見下ろすように子どもやペットを撮影していませんか? もちろん上目遣いの子どもやペットはかわいいですが、彼らと同じ目線にカメラを下ろして撮影するだけで、彼らが実際に見ているような風景を収めることができます。

ちょっと視点を変えるだけで、これまで見えてこなかったものが見えてくる。それは写真の大きな魅力のひとつでもあります。

まとめ

動きまわる子どもやペットを撮影する基本は、ブレについての意識を持ちながら彼らと同じ目線に立ってみることです。でも、時にはブレてる方が躍動感が出て良い写真になることだってあります。ぜひたくさんシャッターを切ってみましょう。あ、もちろんここぞというときは、連写機能をフル活用していきましょうね。
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