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連載:初心者のための印刷基礎

DM折?外6つ折?折加工について Part2 
前回は「2つ折」と「3つ折」から派生させたり、組み合わせることで成り立つ折加工をご紹介しました。
今回も、引き続き折加工についてご紹介します。

お役立ち

DM折?外6つ折?折加工について Part1


「2つ折」や「3つ折」などの他にも、折加工には様々な種類があります。
たくさんの種類を覚え、用途にあった適切な折加工を選びましょう。

観音開きの折加工


ドアや扉などを中央から左右に開くことを「観音開き」と呼びますが、折加工でも中央から左右に開く折加工も、同様に「観音」という言葉が使われます。

開き観音

用紙の左右を内側に折る加工を「開き観音」と呼びます。
開き観音は用紙の両方の端を折っているため「両端(りょうたん)折り」とも呼ばれます。



観音折り

開き観音にした用紙を、さらに中心から2つに折ることで「観音折り」となります。


表紙と裏表紙、1回目に開いた面、2回目に開いた面(全て開いた面)で色合いやデザインを変えることでインパクトやストーリー性のある紙面が出来上がります。
そのためチラシよりも、パンフレットに向いた折り方です。

交互に折って蛇腹になる外〇つ折の折加工


前回ご紹介した「Z字折(3つ折)」は、外側に折りたたむため「外3つ折」とも呼ばれます。
外向き(Z字)に3つ折したものを、4つ折、5つ折、6つ折と蛇腹のように外向きに折っていく回数を増やすことで折加工が派生します。

外4つ折

折り目を3ヶ所均等に入れ、山折→谷折→山折と交互になるように3回折り、4つの面ができるように折った加工を「外4つ折」と呼びます。



ジグザグと蛇腹に折られ、山(折り目)が3か所できることから、「蛇腹3山折り」や「3山蛇腹」とも呼ばれます。

外5つ折、外6つ折

折り目を4か所均等に入れ、山折→谷折→山折→谷折と外4つ折よりも1回多く折ることで「外5つ折」、もう1回(合計5回)多く折ることで「外6つ折」となります。





外4つ折同様、外5つ折は山(折り目)が4箇所できるため「蛇腹4山折り」や「4山蛇腹」、外6つ折は「蛇腹5山折り」や「5山蛇腹」と呼ばれます。
横向きに広げると紙面全体を簡単に見ることができるため、大きなマップやレストランのメニュー表など開いて見渡す紙面に使うと効果的です。

片袖折

外4つ折では3か所に折り目をつけて山折、谷折、山折と折りましたが、最後の1回を折らずにそのままにすると「片袖折」となります。
Z字折(3つ折)の片方の面が長くなったような形です。



チラシなどの1枚の印刷物よりも、A4冊子や会議資料の中にA3サイズの大きグラフや表を載せるときなど、一回り大きな用紙を入れ込みたいときに便利な折り方です。

2種類の4つ折


「巻き4つ折」と「巻々4つ折」という、名前は似ているものの仕上がりの形の異なる二つの折り方があります。
どちらも折り目が3か所ありますが、微妙に折る位置が変わっています。

巻き4つ折

2つ折にした用紙を、もう一度2つ折にすると「巻き4つ折」となります。
巻き3つ折のように内側に巻き込んではいませんが、外4つ折のように外側に折らず、同じ方向に折っていくため「巻き4つ折」となります。



巻々4つ折

端の面を1回折り込み、さらにそこからもう1回折り込むことで「巻々4つ折」となります。


巻き4つ折りとは違い、渦巻のように内側に巻き込んでいきます。
内側に2回巻き込んでいくため、「巻々4つ折」となります。

「巻き4つ折」と「巻々4つ折」はどちらも細長くコンパクトなサイズになるため、DMやポスティングなどに使用されます。
「巻々4つ折」は紙面の見える範囲がだんだんと広がっていくので、開き進める流れに合わせた構成に仕上げ、ストーリーを持たせることもできます。

まとめ


イロドリでは、紹介した合計17種類の折り方に対応しています。
折る位置や向きを変えれば、紹介した折り方以外にも様々な折り方を作ることもできます。

17種類の折り方以外の折加工を使用したい!なんてときには、仕様を教えていただければ専任スタッフが別途お見積もりをさせていただきます。

チラシやパンフレットに適した折加工から、マップやポスターに適した折加工まで種類は様々。
デザインに合わせて折加工を追加するのではなく、折加工に合わせてデザインを作ってみるのも面白いのではないでしょうか。


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